脳卒中とは、脳血管障害ともいわれ、脳に酸素や栄養を送っている脳の血管が破けたり(脳出血)、詰まったり(脳梗塞)して、必要な血液を得られない箇所の脳細胞が壊死する脳血管障害の総称でいくつか種類があります。いったん重い症状が回復しても、麻痺や歩行障害、言語障害など後遺症の残ることが多く、寝たきりの原因になることもあります。
脳梗塞や脳出血、くも膜下出血は「3大脳卒中」と呼ばれ生命の危機にさらされてしまうことがあります。
脳梗塞 | 脳内の血管に血栓が詰まり、その先の脳細胞が壊死してしまう症状で、脳卒中死亡の60%以上を占めます。次のような3タイプがあります。
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脳出血 | 脳の中の細い血管がもろくなり、破れて出血する症状です。高血圧の方や、脳の血管がもろくなったお年寄りの方に多い症状です。脳卒中死亡の約25%を占めています。 |
くも膜下出血 | 脳の外側を覆っているクモ膜と脳の間の動脈瘤が破れ、溢れた出血が脳全体を圧迫する症状です。脳卒中死亡の10%強を占めます。 |
一過性脳虚血発作 | 「脳梗塞の前触れ発作」ともいわれ、24時間以内に再び血液が流れ回復する症状です。一時的に視界が狭くなったり、ろれつが回らないなどの症状が起こります。 |
片方の手足・顔がしびれたり、力が入らない。
足がもつれてまっすぐ歩けない。
ものが二重に見えたり、視界が狭くなる。
急に激しい頭痛に見舞われる。
言葉が出なくなったり、ろれつがまわらない。
脳卒中を防ぐのに最も大切なことは高血圧を防ぐことです。そのほか糖尿病、脂質異常症に肥満、運動不足、喫煙、大量飲酒が危険因子となるため生活習慣を改善する必要があります。一部、脈の乱れ(不整脈)によって心臓の中に血のかたまりができ、脳まで流されて脳梗塞を引き起こすことがあります。
当院では、脳卒中の予防に必要な生活習慣病にまつわる問題点をアドバイスし、高血圧や糖尿病、脂質異常症の治療を行います。また、必要に応じて脳ドックなど脳神経外科をご紹介いたします。
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