高血圧とは、動脈に異常に高い圧がかかり続ける症状で、放っておくと様々な合併症を引き起こします。血圧とは、血管の中を血液が流れる際に、血管の壁にかかる圧力のことです。血圧の高さは、心臓が血液を押し出す力と血管の拡張幅・弾力性で決まります。血圧は通常、朝の目覚めとともに上昇し、日中は高く、夜間・睡眠中は低くなり、外気温によっても変動します(冬は夏より高くなります)。健康な人の血圧は、一般的には診察室で収縮期血圧(=最大血圧。心臓が縮んで血液を送り出したときの血圧)が140未満、拡張期血圧(=最小血圧。心臓が拡張したときの血圧)が90未満です。家庭血圧では、収縮期血圧が135未満、拡張期血圧が85未満です。このいずれかが上回っている状態が、高血圧です。
高血圧でも通常は特徴のある症状は現れませんが、血圧が高いということは、常に血管の壁に強い圧力がかかり傷めつけられている状態ですので、いずれ動脈硬化などの症状が現れる可能性があります。特に、血管が集中している部分(脳・腎臓・目の網膜・心臓)ほどその影響を受けやすく、心臓病や脳卒中、腎不全などの重病を引き起こす恐ろしい病気です。
当院でも血圧検査を行いますが、自宅でも朝・晩(就寝前)の血圧測定をお勧めします。座って1〜2分後それぞれ2回測定して頂きます。血圧・血糖値が高めの方や肥満傾向の方、頭痛 ・肩凝り・耳鳴り・めまい・動悸・吐き気・むくみや手足がしびれるなど高血圧の疑いがある症状がみられる方はお早めにご来院ください。
高血圧は多くの場合、普段の食生活や運動不足などの生活習慣が深く関係しています。ですから、高血圧治療の基本は食事療法と運動療法、生活療法であり、この3つの治療法を毎日コツコツ続けていく必要があります。それと同時に患者さまの血圧の状態に応じて血圧を下げる降圧剤などを用いた薬物療法を平行して開始していきます。
高血圧を治療していくためには食事療法が不可欠です。まずは食塩を減らしましょう。そして食習慣を改善し、外食はなるべく控え、糖分・油分などを抑えた栄養バランスのよい食事をとることから始めましょう!また、カロリーにも十分注意する必要があります。
高血圧を効率よく改善していくために、食事療法と併せて運動療法も取り入れていきます。特に効率よく脂肪の燃焼が期待でき、中性脂肪減少、コレステロール低下を促進する有酸素運動を継続的に行うことが重要です。 有酸素運動と言っても、激しいものではなく、ウォーキングや軽いジョギングなどでも大丈夫です。「少し汗ばみ、隣の人とラクに会話ができる程度」の運動を1日1時間程度、毎日継続してコツコツと始めるだけでも高血圧の改善は期待できます。当院では、食事療法と併せて無理のない運動メニューをご提案します。
高血圧の改善のために、いつも健康で楽しい毎日を過ごせるよう努力することが大切です。
当院では食事療法・運動療法と平行して、以上のような生活習慣にまつわる問題の改善点をアドバイスいたします。
高血圧改善ためのお薬として、主に降圧剤と呼ばれる血圧を下げるお薬を用い、患者さんの症状・体調を考慮した上で処方いたします。
しかし、高血圧に対する薬物療法はあくまで症状に応じた対処療法ですので、お薬の効果をしっかりと出すために、まずは上記の食事療法や運動療法、生活療法をしっかり実践していただくことが重要です。
また、副作用を防ぐためにも、必ず医師の指示通りに服用してください。お薬の効果や、副作用がないかどうかを確認するために、定期的に血液検査を行います。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
8:45〜12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | 8:45〜 14:00 | / |
15:00〜18:00 | ● | ● | / | ● | ● | / |
*休診日/水曜午後・日曜・祝日 *受付は診療終了30分前までです。 *糖尿病や甲状腺での受診の方や紹介状をお持ちの方は必ずご予約ください。 *他院通院中の方や転院希望の方は、紹介状を必ずご持参ください。